ピアノ用スツールの座面の張り替え事例

更新日:2017.03.05

こんにちは、ラフィネリビングの野口でございます。

3月に入り、陽ざしも暖かくなり過ごしやすい日が増えてきましたね ♪

春の到来が近いのを感じるタイミングも増え、待ち遠しいばかりです。

新生活へ向けての準備も、皆様着々と進めていることと思います。新たな気持ちで春を迎えるのに、椅子やソファのお問い合わせも数多くいただいております。

誠にありがとうございます。

今回は、通常のチェアとは少し違ったスツールの修理についてご紹介させていただきたいと思います。

まずは、リフォーム前の椅子のお写真からご覧下さい。

作業前 (1)

とても大事にご使用いただいていたようで、脚もとのフレーム部分はとてもしっかりしています。ただ、やはり荷重のかかる座面部分にはダメージが蓄積されていたようですね。

今回は、先に仕上がった状態の全体像をご覧いただきたいと思います。

仕上り後 (2)

中材も交換し、パッと見た感じでも新たに生まれ変わった姿が感じられます。

それでは、修理箇所をそれぞれ見ていきたいと思います。

<修理箇所>

①内部木枠の補正

②底面のベルト交換

③生地の張り替え+中材の交換

大まかには、この3点の修理となります。

まずは、①の木部補正についてです。はじめにこちらをご覧下さい。

作業前 (3)

このように、内部の木枠部分が劣化してしまっているため、生地を張り込むにも固定する箇所が確保できなくなっています。そのため、まず初めに内部の木枠の劣化部分を取り除き、生地を張り込むための木枠補正から始まりました。そうすることによって新たに生地を張り込むための土台が確保されます。

次に②の底面のベルト交換についてです。

こちらもまず裏返した状態のお写真をご覧下さい。

作業前 (4)少し複雑な構造に見えますね。実はこのスツールは楽器を弾くために使用される昇降式のスツールになっていたのです。とても良く出来た構造になっていて、少し見惚れてしまいました。

最後に③の張り替え+中身交換についてです。お写真はこちら。

作業前 (2)

こちらは先に挙げたお写真からもわかるように、内部木枠の劣化と重なり、生地は少しずつ剥がれていき、ほつれ始めてきていますね。

それでは、それぞれの修理箇所をご覧いただいたので、早速ですが仕上がった状態のお写真をご覧いただきまししょう。

仕上り後 (3)

底面のベルトも新たに交換されたことにより、座面の沈み込みをしっかり支えてくてます。

そして、

仕上り後 (1)

このように、内部の木枠を補正することにより、タッカーを打ちこむ土台が出来たため、しっかり綺麗に張りあがりましたね。

もともとは釘で打ち込んでいた部分を、タッカーを使用して打ち込んだため芯が見える状態となります。そのため、今回は芯の部分を隠すために鋲をつけて仕上げました。

それぞれの箇所に必要な作業を加えていくことによって、また新たに生まれ変わり、しっかりとしたスツールに仕上がりました。

仕上り後 (2)

元来しっかとした構造であったこのスツール、リフォームをしてあらたに生まれ変わることにより、またこの先長くご使用いただけます。

このように、見違えるように生まれ変わることが出来る、ソファ・椅子のリフォーム。

皆様も是非愛着のある家具をリフォームして、さらに長くご利用くださいませ。

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